社員インタビュー②

「あの派遣スタッフは元気かな」
所長になったいまも、
担当者時代を思い出す

INTERVIEW

社員インタビュー

現在の担当・業務内容
について教えてください。
宇都宮事業所の責任者として、組織の統括をしています。新規営業や契約先管理、人材派遣事業と職業紹介事業の業務全般を見つつ、本社からの連絡や指示を具体的な業務レベルにまで落として、担当者に伝達していく。もちろん責任者として、会社の売上への貢献もしっかりしていきます。大変ですが、やりがいのある仕事です。
いまの立場になる前は、担当者として、派遣スタッフの方と直接やりとりする機会もたくさんありましたが、いまは少し離れた場所から見守っているというかたちで。
「あの人はいま元気かな」「仕事は上手くやれているかな」と考えることも多く、派遣スタッフの方がいつまでも快適に働けるよう、事業所で働く担当者をバックアップ、教育していくのが私の使命になります。
仕事をするうえで、
どのようなことを大事にされていますか。
一番は、やっぱり信頼関係です。この仕事は、取引先の方はもちろん、実際に現地で働く派遣スタッフの方から、いかに信頼されるかというのが大事になってきます。現場で実際に派遣スタッフと接する担当者にも、この「信頼関係の重要さ」をしっかり伝えるようにしています。とくに、大きく分けて2つのポイントがあると思います。

まず1つ目は、なるべくその人に合った対応をするということです。派遣スタッフには色々な方がいて、丁寧な口調が心地良いという方もいれば、くだけたような言葉が好き、という方もいる。資料を渡すときにも、メールがいい人と、紙がいい人がいる。前の上司に言われたのは、「人というのは百人百様」ということ。この教えを、いまの社員にもなるべく伝えるようにしています。

そして2つ目は、出来ることと出来ないことの線をしっかり引く、ということです。「上手くいったら出来るかも」といったあいまいなニュアンスは使わず、「出来る」「出来ない」で伝える。「時給を上げる」と言ったからには上げるし、「○○時に待ち合わせる」と約束したからには、仮に電車が遅れても、別の手段でなんとか間に合うように向かう。逆に無理だろうと思うことは、過度な期待を持たせず「出来ない」とはっきり伝えてあげる。

そうやって信頼関係をつくっていく。お互いに感謝し合うことで、気持ちよく仕事ができますし、いざとなったときに助け合うことができます。
派遣スタッフとのかかわりの中で、なにか印象に残った出来事はありますか。
当時、神奈川の事業所で働いていた私が、いまの宇都宮事業所に移る際に、連絡をくださった派遣スタッフの方がいまして。その方とは3年ほどのお付き合いがあり、その間、コロナ禍と重なり、ぎりぎりまで進んでいた雇用契約が頓挫するなど、お互いに苦労した期間でした。もちろん私としては精一杯フォローを行っていたつもりですが、上手くいかないことも多く、そういう中で、私の異動の話が出ました。

本当はまだまだ彼のために仕事を探してあげたいし、バックアップをしてあげたい。そういう心残りがある中で宇都宮事業所に移ろうとするとき、彼から連絡が入ったんです。そこには、これまでの私との思い出や感謝のメッセージが書かれていました。

自分では「なにもしてあげられなかった」と思っていても、彼にとっては力になっていた、とそのとき知ったんです。普段はビジネスライクなやりとりが多かったので、「こんなことを思ってくれていたのか」と、とても驚いたのを覚えています。約束を守る、誠意を持って接する、そういう当たり前だけど小さなことの積み重ねで、信頼関係が築けていたんだなと心が救われました。

コロナ禍など、どうしようもない事態になることはあるけれど、やるべきことを精一杯やってきて良かったと。その方はその後、無事に就職先を見つけ、いまもしっかり働いているそうです。たまに「元気にやってますよ」と連絡が来るのですが、そのたびに温かい気持ちになります。

最後ですが、派遣スタッフの方々になにかメッセージはありますか。

いろいろな仕事が高度化、効率化していく中で、製造業というのは新たな転換期に立っています。いまでも海外から見た日本の製品は、触った感覚、質感など、やはりクオリティがしっかりしていると定評があります。

そういう業界を下支えしてくださっている皆さんには常に感謝の気持ちを持っていますし、「これから働きたい」と興味を持ってくださっている方々には、ぜひ、と背中を押してあげたい気持ちです。

「自分には向いている」「細かいことはあまり得意ではない」そういう風に迷うことはあるかと思いますが、まずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。みなさまと働けることを、心待ちにしています。